<オープニング> | ||
ME(1)「インフィニトゥーの猛攻」 | イタダキマン | (吐くように)ぐばぁっ……。 |
ドゥーイン | 喰らえ、サイキッククローデンネン。 | |
SE[サイキッククロー命中] | イタダキマン | (エコーがかかる)あぁ…っ! |
フェニットー | 続いてアルテマビーム、ポチッとな。 | |
SE[アルテマビーム命中] | ||
フラウアー | とどめよ。「絶対の炎」発射ーーっ!! | |
SE[風で絶対の炎を断ち切る] | ||
ME(2)「史大ナビカセカタマンのテーマ」 | ||
SE[マントなびかせ] | ナビカセカタマン | 悪病吹くのか敵傾くのか、敵も味方も如何にせぬ! 歴史の帆を魔法にナビカせ燦然と駆け巡る史大ナビカセカタマン、この史の1つの場へ今立とう。 |
SE[決まる] | ||
フラウアー | なによ、いきなり。 | |
フェニットー | 邪魔なのよ、もう。お前から先にやってや──── | |
SE[アルティメットスクロール] | ナビカセカタマン | …アルティメットスクロール。 |
SE[大爆発] | ||
SE[髑髏曇発生] | ||
フェニットー | ……初っ端から夢の中でまで負けちゃうのね、アタシたち…。 | |
ME(3)「アイキャッチ」 | 三方洋子 | タイムボカン伝説ぴえろ魔法史学航・史大ナビカセカタマン第5話「何でもかんでもまかり通る!!」 |
<SCENE1・空作の夢の中> | ||
SE[手を叩く] | ナビカセカタマン | さて・・・と、空作。あなたに言っておかねばなりません。 |
イタダキマン | ちょっと待って。何で僕が空作だって・・・ | |
ナビカセカタマン | あれ、分からないの? | |
イタダキマン | ん…そういやその声・・・ | |
ナビカセカタマン | そう、親が自分の子供のことを忘れるわけがないでしょ… | |
SE[夢から遠ざかってゆく] | ||
<SCENE2・宋明学園の屋上> | ||
SE[北風が強く吹付ける] | 影津野MAI | MASA・・・ |
SE[一層強く吹く] | ||
ME(4)「悲嘆」 | ナレーター | 前回で史大ナビカセカタマン2号こと流離野MASAを失った影角MAIは、今こうしてMASAのことを考えつつも宋明学園屋上で手すりに手をやってたたずんでいた。 いったいこれから先、物語はどうやって進んで行くのか疑問に思うところだが・・・? |
影津野MAI | (ため息をついて)はあ・・・。 | |
SE[階段をかけてくる] SE[勢いよくドアが開く] | ||
サーゴ浄 | (息を切らして)こ、ここにいたのか・・・ | |
猪尾八ッ男 | (息を切らして)結構探したよ。 | |
ダサイネン | (息を切らして)とにかく、緊急集合なのよ・・・ | |
SE[空作ががばっと起きる] | 孫田空作 | んー・・・何だよ五月蝿いな────あれ、浪人トリオ。 |
SE[コケ回る] | 浪人トリオ | ギャロロロッ! |
<SCENE3・学園長室> | ||
ME(5)「謎を追う」 | ナレーター | そしてここは毎度おなじみの学園長室。たてまえトリオに浪人改め学園落毀れトリオ、及び空作に、前回登場のぴえろ魔女っ子CLUBの |
森沢 優 | 森沢優でーす。 | |
速水ペルシャ | ペルシャですの。 | |
香月 舞 | あたし、香月舞。 | |
花園ユーミ | そして私がユーミね。 | |
ナレーター | 以上の花もあざ笑う37歳──── | |
SE[4人が石を次々投げつける] | ぴえろ魔女っ子CLUB | (怒って)誰がそんなに年くってるっていうのよ! |
SE[石を食らう] |
ナレーター | うわたっ!ほんの茶目っ気だ。花も恥らう17歳の処女たちで・・・いてっ! それからその一人、香月家の遠い親戚の双子探偵の久美と明に、 |
三方洋子 | この宋明学園随一の魔法学科エキスパ−トことあたし・三方洋子とその講師の影津野MAI | |
ナレーター | その15人が終結した。 | |
SE[椅子が一瞬なる] | 学園長 | 話は簡単だ。ぴえろ魔女っ子CLUBと久美&明君には一緒にクルーザーの一員として任命する。 |
SE[時を流れてくる] | 流れドキ | And then |
SE[風水盤緊急作動] | 香月 明 | あっ、見ろよ姉ちゃん。 |
香月久美 | 風水盤が・・・ | |
学園長 | 動き始めた?てことは、インフィニトゥー・・・ | |
SE[過剰な針の回転] | ||
ME(6)「風水の流れ」 | 学園長 | では、HAQQ(ハック)開始。 |
ナレーター | So Let Me Tell You !! HAQQとは、Hydro-Almanach-Qualify-Quark、つまり「風水の流れをくんだ本質を兼ね備えた粒子の解析」ということで、時間と言う概念を加えた情報を持った人間の本質を探ってしまうのだ。 いわゆる「時空元を隔てたハッキング」として知られ、こいつを使えば、時間操作そのものができてしまうのだが・・・ | |
三方洋子 | この技はまだ学園長しか使えるものはいないよね。やっぱフリッパーズの藤沢さんにも教えておくべきか・・・ | |
学園長 | HAQQ完了。1984年の7月15日・世田谷区にある私立鶴ヶ峰学園、早速だが頼むぞ。 | |
6人とも | オキドキー! | |
<SCENE4・私立鶴ヶ峰学園園庭> | ||
渡瀬麻由美 | 待てぇーっ!攻太郎ーーっ。 | |
ME(7)「学園旋風」 | ||
新堂攻太郎 | へへーんだっ。追いておーいで。 あらよっと。 | |
SE[スカート連続めくり] | 女生徒 | きゃあっ。 チカン常習犯よ。 やぁんっっ! |
新堂攻太郎 | 白,ピンク,ピンク,イチゴ・・・っと。 おっ、ブルーに黄緑まで・・・ん? | |
SE[ブスのドアップ] | ブス女 | (ぶすったれて誘惑する)攻太郎さぁ〜ん、あたしのパンティも―――――― |
新堂攻太郎 | ・・・パス! | |
SE[ブスがずっこける] | ||
ナレーター | それでは説明しましょうね。ここは、1984年の世田谷区、私立鶴ヶ峰学園。 そう、今回は1982年より今もなお週刊少年マガジンで連載しているという、「コータローまかり通る!」の時代背景に飛ぶことになったのだが・・・もう既に、あいつらはやって来ようとしていた。 | |
SE[タイムボート到着] | ||
SE[タイムボートから降りる] | ||
フェニットー | もー、一体この作品の主人公は誰だって言うのよ。 | |
フラウアー | 硬いこと言わない。 | |
ドゥーイン | せやせや。 にしても、今回のターゲット・・・やたら気の強いこですけど大丈夫でっか。 | |
ME(8)「ウルトラ怪獣メカ出現」 |
フェニットー | ははっ、アリスにお任せといてちょ。 ウルトラ怪獣メカ第4弾・スーパーガッツ星人です。全国の女学生の皆様、ご存知でしょ?ウルトラセヴンのガッツ星人がもとですよ、もう。 |
フラウアー | 知らない知らない知らない! | |
ドゥーイン | アパラピレバレ。さっさと搭乗して時の海へ戻るネン。モニターでチェックしつつ、時を見計らって突撃ですねん。 | |
<SCENE5・鶴ヶ峰学園憩いの場> | ||
SE[周りがガヤガヤしている] | 渡瀬麻由美 | チィッ…!もう逃がしたか。 ────にしても・・・ |
SE[チラリと見回す] | 男生徒 | うわっ!麻由美センパイだ。 逃げろ、犯されるぞ・・・っ! |
渡瀬麻由美 | (ツッコミ)誰が犯すか☆ (小声で)大体、お爺さんが一言多いのよ。 | |
ME(9)「一身で」 SE[足蹴りを食らう] |
新堂功太郎 | 「空手部門で、あの応援団をも負かし、柔道部門でも現役の第十柔道部相手に活躍じゃ、ヒョホホホ」・・・ぐぇっ!? |
ナレーター | 説明するまでもない。気配を殺し、テーブルの下に入って上手ーくスカートの中を覗こうとしていたコータローだったが、麻由美ちゃんに見透かされて口を滑らせてしまったのだ。 | |
渡瀬麻由美 | ここであったが今日は。待ちなさいよっ・・・! | |
SE[2人とも走り出す] | 新堂功太郎 | 待つもんかー・・・っっ。 (遠去かって行く)幾らなんでもこの髪は切らせないもんね。 |
<SCENE6・市立鶴ヶ峰学園庭路> | ||
SE[走り続けている] | 渡瀬麻由美 | もー、なんで後ろ向きで走ってるやつに追いつけないの・・・って、天光寺くん!? |
ME(10)「剣風来訪」 | 天光寺輝彦 | ええ−い、この美男子・風紀特別機動隊長の天光寺輝彦様に任せておけ。 行くぞ、新堂ォーっ! |
SE[走りつつ剣を振降ろす] | ||
新堂功太郎 | おーっと。 | |
SE[器用によける] | ||
<SCENE7・宋明学園の廊下> | ||
SE[走りつづける] | 森沢 優 | 待ってよーー、MAIーーっ。 |
ME(11)「緊迫」 | 三方洋子 | あんた達が遅いのよ。廊下は老化しないように走りなさいっ。 |
SE[コケ回る] | 魔女っ子CLUB | ギャロロロッ! |
ナレーター | いったい何があったのかって? 実は、MAIがインフィニトゥーと戦うのが恐くなったあまり敵前逃亡しているのだ。無理もないよねー、MASAを眼前で失ったのだから。そのMAIをとにかく落ち着かせようと追っているのであるが──── | |
<SCENE8・学園長室> | ||
ME(11)(ヴォリュームが下がる) | ヤンヤン | それで、あたし達は? |
ダサイネン | そうよ、私たち取残されてんのよ。 | |
三蔵法子 | あたし達の出番はいったい・・・? | |
サーゴ浄 | ないってわけじゃ | |
猪尾八ッ男 | ないよなあ。 | |
トンメンタン | せやせや。 | |
SE[ブタが戸から降りる] | ブタオリロ | その戸───降りっ! |
SE[コケ回る] | トリオ達6人 | ギャロロロッ! |
ヤンヤン | そういや、空作は!? | |
トンメンタン | あれっ、いつの間に。 | |
サーゴ浄 | もしかして──── | |
<SCENE9・タイムクルーザー内> | ||
影津野MAI | ──空作くん・・・!? | |
ME(12)「説得」 | 孫田空作 | 天から降ったか血から騒いだか三千世界を見守って、天に代わって説得する。孫田空作、只今登場─・・・ |
影津野MAI | ・・・お願いだから、1人にさせ── | |
三方洋子 | そうもいかない稚内。早くしないと、「愛の宝」を持って行かれてやがては歴史は輝かなくなってしまうの。 | |
影津野MAI | (冷静を失って)そんなのあたしには関係ないじゃない! | |
SE[MAIをひっぱたく(エコー入り)] | ||
香月 舞 | (少し冷たくなる)自分だけの立場で言わないで。 あなたは今、この学園で何やってんの。 | |
花園ユーミ | (少し冷たくなる)教師をやっているんでしょ。しかも、あたし達の魔法科の担当で。だったら、この学園システムだって知っているはずでしょ。 | |
香月久美 | そーゆーこと。 | |
ME(13)「出発」 | 三方洋子 | とにかく、ア・オ・ヤラ・マ・キデ・シャ・グ・ル号出発よ。タイムキー開放! |
花園ユーミ | では、出発よ。 | |
森沢 優 | 次の出番までに良く考えといて。じゃ、せーの・・・ | |
5人とも | ア・オ・ヤラ・マ・キデ・シャ・グ・ル!! | |
ME(13)「〜アオヤラマキデシャグル号」 SE[マジカルアンカーを上げる] |
ナレーター | では、ナレーターの出番だ。 第3話で分かったとおり、表向きはタイムマシン、裏向きは戦闘補佐タイプ特殊プログラム・銀河神風カイシンガーであるという、このタイムクルーザーは学園長自慢の所有物であった。 そう、タイムクルーザーは三方洋子の魔法仕掛けで動いていたのだ。だが、いくら魔法力があろうと、たった1人では何処かしらに負担がかかるであろうとの所有者である学園長の判断で、実習を兼ねて、魔法科の中でも優秀なぴえろ魔女っ子CLUBを加えたのである。 |
SE[時を飛流れてくる] | 時旅カラス | そりゃそうカー。 |
<SCENE10・84年鶴ヶ峰学園庭> | ||
ME(14)「ドタバタ騒動」 | 天光寺輝彦 | 待たんか、新堂ーーーっ!!! 柔道全国大会にはあまりに不向きでおろうがー! |
SE[剣を振りまくる] | 新堂功太郎 | (笑いつつ)斬れるもんなら斬ってみやがれ、ハゲ天ッ。 |
天光寺輝彦 | (真剣に)ハゲではないと言っておろうがっ!! | |
SE[尚も走りつづける] | ||
SE[ヒョコッと現れる] | 鹿斗典善 | ひょひょっ、あいつを捕らえるなら協力せんでもないぞ。 |
渡瀬麻由美 | お、お爺さんっ!?・・・パンティーは上げませんからね。 | |
SE[肘うち] | 鹿斗典善 | まだ何も言っておらんじゃろーに☆ 戦利品としてもらえ・・・りゃ゛☆ |
渡瀬麻由美 | (突っ込む)やるかっ! | |
新堂功太郎 | そう言えばじじい、まーた応援団から手配食らってるらしいじゃねーか。捕らえて団に売り飛ばしてやろーかっ! | |
鹿斗典善 | 行くぞ、愛弟子。 | |
新堂功太郎 | 誰が愛弟子だっ☆ | |
鹿斗&新堂 | でゃーーっ! | |
SE[勢いよくドアを破る] | ||
<SCENE11・鶴ヶ峰学園第4更衣室> | ||
ME(14)「ハチャメチャ」 | 女生徒 | きゃーっ チカンよーーっ!! ヘンターイっっっ!!! |
SE[取り合い] | 新堂功太郎 | ・・・なかなかやるな。 |
鹿斗典善 | お主こそ。 ・・・おぉっ、黒のパンティーや。 | |
新堂功太郎 | ピンクのワコールもあるぞ。 | |
SE[駆け込む] | 天光寺輝彦 | ろ、老師っ。今すぐ助太刀に・・・うわっ!! |
女生徒 | また変態よっ。 ドスケベ、スケベ友達野郎ーーーっ。 | |
渡瀬麻由美 | ・・・天光寺くんまで☆ | |
ナレーター | それでは、教えちゃいませう。 実は、あの竜巻背負いをかろうじて破って優勝を果たしたからには おまえも第一柔道部として全国に出れば伊賀達まで出してやろうとは言われたものの・・・、その交換条件が髪を切るか極端流の土地没収ということを理事長へ押し付けたのだ。更には、全国大会の規定で「茶髪・金髪・長髪禁止」ということで、再び2代目タラコ会長が500万の賞金を懸けていたのだが・・・ | |
渡瀬麻由美 | 結局は、生徒会長と美杉財閥の陰謀なのよね。 | |
SE[時を流れてくる] | 流れドキ | And then |
SE[駆け寄ってくる] |
後 百太郎 | や、やっと見つけましたな。団長殿、私をおいとくなんて・・・ |
渡瀬麻由美 | ちょ、ちょっと後さん。 流石にあなたも女子更衣室に入るなんてことはないでしょーね・・・て・・・ | |
後 百太郎 | (気絶寸前)わ、ワタシの出番、これだ…け☆ | |
ME(15)「インフィニトゥー登場」 | フラウアー | ふふふっ、でかしたわ、ドゥーイン。 |
ドゥーイン | 「ウシロノ」とかいうやつは締め技に弱いネン。 | |
SE[オチる] | ||
鹿斗典善 | モ・・・モモっ!? | |
女生徒 | どさくさ紛れに太モモさわるなっ! | |
SE[ドツかれる] | 鹿斗典善 | ひょっ☆ |
SE[シビレ銃] | フェニットー | それっ、シビレ銃ーっ。 |
渡瀬麻由美 | (色っぽく倒れるように)あ・・・っ!! | |
SE[麻由美が倒れ込む] | ||
新堂功太郎 | ・・・てめーら何モンだっ!? | |
ドゥーイン | 友好珍獣ピグモン | |
ME(15)(一瞬止まる) SE[吹雪が舞う] |
フェニットー | 寒すぎ、寒すぎですよー。 |
フラウアー | ひえええーーーーっ、もともと珍獣のくせに。 | |
SE[コケ回る] | ドゥーイン | ギャロロロッ! |
鹿斗典善 | 全く、わしの頭までシラガになってもうた。 | |
新堂功太郎 | てめーはもともとだろーが。 (怒って)だからてめーは何モンだ。 | |
ドゥーイン | それじゃ、隕石怪獣ガラ・・・もがっ! | |
SE[ドゥーインの口をふさぐ] | フラウアー | いい加減にしなさい、ドゥーイン。 |
SE[インフィニトゥーのテーマ] |
フェニットー | キリが無いなーもう。では行きまひょ。 髪の残した財産のごとき知識、天災を巻き起こす男・フェニットー。 |
ドゥーイン | 腕一降り、星すら壊す破壊力が自慢のドゥーイン様でぃ。 | |
フラウアー | その2人を従え、悩殺ボディーで歴史を惑わすのがあたし、フラウアー様よん。 | |
ドゥーイン | 名付けて、何百年もの闇の史に封印され、様々な宗教団体に存在を委ねられているという、ゲキガスキー率いる薔薇十字会の参謀・インフィニトゥー。 | |
インフィニトゥー | 歴史のこの場にいざたて! | |
SE[決めポーズ・夢幻印] | ||
天光寺輝彦 | バラ──── | |
鹿斗典善 | 十字会・・・・・・? | |
フェニットー | ちょっとドゥーインしゃべりすぎ。 | |
フラウアー | あたしたちの正体がばれちゃうわ。 ともかく、戦闘開始──。 | |
SE[火の輪を切る] | ヤキモチブタ | 戦いの火ブッタタキ──── |
SE[燃え出す] | ||
ME(17)「戦闘開始」 | ドゥーイン | ワイの攻撃や。「旋風ラリアット」だがやーー!! |
SE[大旋風が巻き上がる] | ||
新堂功太郎 | ・・・ちィっ!! サンシローかこいつ!? | |
天光寺輝彦 | なんて風だ、だが──ご老人っ!? | |
ナレーター | ではご説明。ドゥーインが軽ーく腕を一振りしただけで、更衣室のものが次々舞い上がって壁にたたきつけられて破壊されていった。さらに、着替えていた女の子たちも吹き飛び、壁に向かって飛んでいき、張り付け状態でだった。 ────というより、単なる台詞カットのためだろうねえ。本当に都合のいい風である。 | |
女生徒 | きゃああっ!? | |
新堂功太郎 | あああっ、もう少し見させろってんだ、俺のヒモパ・・・んぶっ! | |
SE[木刀でドツカれる] | 天光寺輝彦 | 貴様、この非常時によくもそんな行動取れるものだな・・・・。 |
鹿斗典善 | うむ。あの吉岡を思い出させるぞい。 | |
新堂功太郎 | 吉岡だか蛭田だか知らんが、喰らえっ、極端流秘奥義────「窒息臭気砲」!! | |
SE[あまりに強力な窒息臭気砲をすかす] | ||
SE[コミカル] | フェニットー | (鼻をつまむ)うおー、うわ臭。 |
フラウアー | (鼻をつまむ)なんて攻撃すんのよ、この男は。 夏場で締め切ってクーラー使ってる分、逆流して・・・ | |
ドゥーイン | (鼻をつまむ)臭過ぎるんでっせー。早よ脱出してメカに戻るねーん! | |
SE[コケ回る] | フラウアー | (鼻をつまむ)さっさと、「愛の宝」を抽出するん・・・ギャロロロッ!お掃除薬剤「サッサ」を吹きかけてどうするのよー、フェニットー。 |
フェニットー | (鼻をつまむ)フラウアー様もよくこの場でこけまわれますね。 | |
フラウアー | (鼻をつまむ)ともかく早く抽出するんだよッ!フェニットー、ドゥーイン。 | |
ドゥーイン | (鼻をつまむ)オキドキ。ホンマなんちゅー臭さや。 | |
フェニットー | (鼻をつまむ)よーし食らえ、フェニット銃! | |
SE[フェニット銃乱射] | ||
鹿斗典善 | (鼻をつまむ)ひょっ☆ | |
ドゥーイン | (鼻をつまむ)いまでっせ。 | |
SE[愛の宝抽出] | 新堂功太郎 | (怒って)てめぇ、麻由美に何しやがる。 |
ME(19)「激しい展開」 | フェニットー | (鼻をつまむ)わ、わー。武器が通用しないわよ。それにどういう鼻してるのあーた。 あ、ちょっとドゥーイン何してんのよ。 |
SE[強力な一撃] |
ドゥーイン | (鼻をつまむ)わかってますがな、なかなかガードが固すぎて抽出できんのよ。この嬢ちゃん、気強すぎて──ぐっ!! |
渡瀬麻由美 | あたしの体に何をした・・・・・・っっ!!! | |
フェニットー | なー!?起きちゃいましたよ。 | |
ナレーター | スクランブルで説明しよう。抽出どころか、逆にドゥーインの乱暴なやり方の余り目覚めてしまったのだ。本当にこの世界はなんて奴ばかりなんでしょーねぇ。 | |
フェニットー | 全国の女子高生の皆さん、こういう人にはならないくださ・・・ぃぃぃ!!。 | |
SE[フェニットーの胸倉を掴み上げる] | フラウアー | (怒って)そういうことやってる場合じゃないの。 とにかく、こーなった以上はスーパーサイヤ人に乗り込んで全員完全にぶっ潰してしまうんだ。それからだって盗めるんだから。 |
フェニットー | スーパーサイヤ人じゃなくてスーパーガッツ星人ですよ。反転搭乗ビーム、フェニッと。 | |
<SCENE12・スーパーガッツ星人内部> | ||
ナレーター | というわけで、スーパーガッツ星人のコックピット部であるタイムボート内部へ戻った。 実は、フェニットーが仕込んだ特殊スーツに、反転搭乗ビームに反応する成分、ハントニウムをつけておいてあるのだ。・・・こうして、インフィニトゥーは結局、またもやナビカセカタマンを待たずにして、最後のメカ戦にもつれ込んでしまうのであった。 | |
フェニットー | 相変わらずのむちゃくちゃな設定ですね、われながらにして。まだ腐った鼻が治らんし。 | |
フラウアー | そうそう、顔はイタリアンしてるわ。 | |
ドゥーイン | どういうことや。 | |
フラウアー | イタリアといえば、長靴のような形してるでしょ。つまり・・・腐った靴ということで、壊れた鼻!! | |
SE[ハイテンションでこけまわる] | フェニットー | ギャロロロギャロロロギャロロロロロロロロォ・・・ッ!! くそ、もうボクちゃん怒っちゃったわよ。ポチッと。 |
SE[更衣室をパンチで破壊] | ナレーター | おおおー、これはなんて威力なのだろう。パンチ一撃で更衣室を粉砕してしまったー。 |
<SCENE13・鶴ヶ峰学園庭先> | ||
女生徒達 | (叫ぶ)きゃああーーーっ! | |
渡瀬麻由美 | だ、大丈夫、みんな? | |
SE[瓦礫の如く崩れ続ける] | ||
新堂功太郎 | くっそー、せっかくの俺の楽しみが・・・ | |
SE[木刀で突っ込む] |
天光寺輝彦 | たわけっ! いつそこがお前のものになった。・・・まあ、今回の勝負もお預けだな。 |
鹿斗典善 | ヒョホホ、ずいぶんと派手に壊したものじゃ。・・・そういやモモは!? | |
ナレーター | 彼らに替わってお答えしよう。モモこと、後 百太郎は今・・・、落ちてくる瓦礫をもろに喰らって、気絶に追い討ちをかけてしまったのであった☆ ・・・モモちゃんファンは怒らないよーに。 | |
ME(20)「大反撃」 | フェニットー | (スピーカ越し)では行くぞ! |
SE[分身開始] | ||
ナレーター | おお、何とスーパーガッツ星人が2倍、また2倍、またまた2倍と増えていくぞ。 | |
<SCENE14・スーパーガッツ星人内> | ||
ドゥーイン | これは凄いでんなあ。ざっと見て、ひい、ふう・・・128人もいるで。7回分身したんか。 | |
フラウアー | なんて頭がいいんでしょ、あんた。 天才・秀才・白菜・大根・にんじん・ジャガイモ・とろろイモっ。 | |
SE[ヤマタノオロカブ登場] | ||
SE[頭4がオダテブタとツタに変化] | ||
SE[オダテブタ] | オダテブタ | ブタもおだてりゃ木に登る〜〜。 |
SE[コケ回る] | フラウアー | ギャロロロッ! |
フェニットー | (二枚目)ふふふ、ここからが「スーパー」を加えたゆえん。オリジナル武器機能・葡萄爆弾です。 | |
ドゥーイン | 何やそれは。 | |
フェニットー | 今回は真の武道家たるコータローが一応の主役の世界ですからね。 | |
フラウアー | よーするに、葡萄と武道を引っかけたんでしょうが。 | |
フェニットー | そーゆー事です。実はですね、たった一個しか爆弾はないのですが、細胞ごと分身してる訳ですからきちんと128個に分身してあるはずです。これがホントの単細胞分裂。 | |
SE[コケ回る] | フェニットー&ドゥーイン | ギャロロロッ! |
<SCENE15・鶴ヶ峰学園園庭先> | ||
ME(21)「対抗」 | 新堂功太郎 | ほぉー、分身技でこの美男子の俺様に対抗しようとは |
渡瀬麻由美 | (小言)誰が美男子だっちゅーの。 | |
鹿斗典善 | なんて愚か者よのう。 | |
新堂&鹿斗 | いくぜ、百人拳!! | |
SE[百人拳] | ナレーター | 出ましたぁーーっ! 数々の伝説・武勇伝を残した武道家たる超人技、炸裂ーーーーっ!!! しかも、2人同時で二百人拳だーーーーっ。 |
<SCENE16・スーパーガッツ星人内> | ||
フェニットー | でも、それが命取り。更に2回分身です。フェニッと。 | |
ドゥーイン | これで512人でっせ。続いて爆弾も512個。では、残らず投下やー、ドゥワッとな。 | |
ME(22)「大ピンチ」 | ナレーター | 光速で説明せねばなるまい。百人拳というのは、型の位置に的確に足を寸分のずれも無くつけることで分身しているかのように見せているだけなのだ。つまり、相手がその型の位置を知っているだけでも充分な対処が出来てしまうのであり、今まさにその欠点がインフィニトゥーによって破られようとしていた。 |
フェニットー | その通りよ。そして、今あなた達に的確に押し付けてるこの葡萄爆弾は、サヤにくっついている葡萄のように次々くっついてしまうの。これでコータローと鹿斗典善が百人拳のきれた後、このスイッチを押せば、大爆発に巻き込まれお終いよ。 | |
SE[時を流れてくる] | 流れドキ | And then── |
<SCENE17・鶴ヶ峰学園園庭先> | ||
新堂功太郎 | な、何・・・!? | |
鹿斗典善 | ヒョヒョヒョヒョっ!? | |
SE[斬りかかる] | 天光寺輝彦 | おのれ、この怪物・・・だあーっ! |
フェニットー | (スピーカ越し)ふ、無駄よ。 | |
SE[剣が炸裂せず鈍い音がする] | 天光寺輝彦 | ・・・・ぐ☆ |
ドゥーイン | (スピーカ越し)ここで、宇宙怪獣エレキングの直電流放射やー。 | |
SE[直電流放射] | 天光寺輝彦 | しびびびび・・・・。 |
新堂功太郎 | ・・・と、思ったら大間違いよん。ほれっ。 | |
SE[天光寺の頭が電球のように光る] | ||
<SCENE18・スーパーガッツ星人内> | ||
フェニットー | なんて人よ、あいつは。・・・まーいい、今丁度百人拳きれたみたいだし。 | |
ドゥーイン | そろそろ、トドメポイント発令ですねん、ドゥワッとな。 | |
SE[ヤマタノオロカブ出現] | ||
SE[頭1がトドメマンへ変化] | ||
フラウアー | ・・・何これ、蛙? | |
トドメマン | トードも踊れば目が回る・・・帰ろっと。 | |
SE[コケ回る] | インフィニトゥー | ギャロロロッ! |
フェニットー | では起爆ーーー!! | |
<SCENE19・鶴ヶ峰学園園庭先> | ||
ME(23)「自爆への序曲」 | ナレーター | だが、彼らインフィニトゥーがトドメポイントで遊んでいる時、フェニットーが両面テープを使っていたことに気付いていなく、いとも簡単に外れてしまっていた。その間、葡萄爆弾をはずして天光寺輝彦とともにスーパーガッツ星人の周りにならべていた事すらも気付いていなかったのだ。すなはち──── |
SE[大爆発] | ||
SE[髑髏曇発生] | ||
インフィニトゥー | ひえええええーーーーーっっっ!!! | |
SE[彼方まで飛んでいく] | ||
ナレーター | 今回は間抜けですねえ、インフィニトゥーは。結局、我らがヒーロー・史大ナビカセカタマンを待たずしてゲスト主演がぶっ飛ばしてしまったのだ。ああ、何処へ行ったのか、インフィニトゥー。 | |
<SCENE20・タイムボート内> | ||
フラウアー | (よれよれになって)何でこーなるのよ、フェニットー。 | |
ドゥーイン | (よれよれになって)あいつらをターゲットにした事自体が間違いだったんでひょか。 | |
SE[ヤマタノオロカブ出現] | フェニットー | ・・・え? |
SE[炎を吐く] | ヤマタノオロカブ | オーロッカ、ボオォーーー・・・ |
フラウアー | (倒れる)な、何で追い討ちをかけるの・・・・・・よ☆ | |
SE[全員倒れる] |