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第8話

<オープニング>
SE[街が賑わっている]
鳥坂先輩 (突っ込む)おそーい
SE[ハリセン]
R・田中一郎 い・・・痛いじゃないですか。
鳥坂先輩 (偉そうに)口答えするんじゃないっ!口答え。
西園寺えりか でもこれ、ラジオドラマですよお。
兵藤まこと 声なしには分かりましぇん。
ME(1)「いつものドタバタ」 R・田中一郎 ですからね、たわばさん。
鳥坂先輩 (強気)あ!?誰がたわばだ。
私は鳥坂、19年無敗の男であ〜る。
堀川椎子 何言ってんだか。
西園寺まりい それよりも、早く話進めて下さる!?
あたし達の出番がなくなっちゃうでしょ。
鳥坂先輩 出ーたーなー、妖怪め。
西園寺まりい (怒って)誰が妖怪よ。
R・田中一郎 妖怪・愚痴だけ女。
ME(2)「ハイテンション」 西園寺まりい (きれる)何ですってぇ!?
大戸島さんご (なだめる)まあまあ、とにかくナレーターとタイトルキャッチが待ってるんだから。
曲垣 剛 そうですよ。
鳥坂先輩 うんうん、だいじゃうぶ。まかしといて。
ナレーター もう、調子狂うなあ、こいつらといると。
では、今回のネタはもう既に分っているだろうが、改めて説明しとこ――――
ME(3)「アイキャッチ」 三方洋子 タイムボカン伝説ぴえろ魔法史学航、史大ナビカセカタマン第8話、「大パロディー・舞台総出演!!
        
<SCENE1・催事館控室前>
SE[コケ回る] ナレーター ギャロロロッ!?
ま、まさかタイトルコールに挟まれようとは思わなかったが、説明せねばなるまい。
今話は、調子狂わせでお馴染み、あのゆうきまさみ原作「究極超人あ〜る」の登場だ。
そして、その私の横にいる背丈7〜8寸の人こそ知る人ぞ知る、ギャグの最高傑作――――
小山マスター 小山・元カメラマンです。DJなどもやるせいか、またまた身長が伸びてます。
SE[マイクを向ける] ナレーター という事です。では、早速控室をご覧・・・もとい御静聴いただきましょうか、小山さん。
        
<SCENE2・催事館控室>
鳥坂先輩 よーしよし、再びコウガマンの出番ではないか。大成功である。
曲垣 剛 予算の足しになりますしね。
R・田中一郎 タイ米はいくつ買えましょうか。
曲垣 剛 (突込み)部費で買うな、部費で。
R・田中一郎 私と部室は一身同体。
ME(4)「迫力」 西園寺まりい (怒って)公共の場を私物化するなっ!!
西園寺えりか あたしはRさんと一心同体ですう。
西園寺まりい (さらに突っ込み)えりかっ!
鰯水 等 まあまあ、まりい君。
君の顔がイカれてシワが増えるよ。
兵藤 信 フォローになってませんよ。
ME(5)「成原参上」 成原成行 (ハイテンション)のわーははははは、「は」が6つ
SE[ハイテンションでコケ回る] 成原以外全員 ギャロロロ、ギャロロロ、ギャロロロロロロンッ。
成原成行 (ハイテンション)ですいず世界最強のロボット工学者ことサイエンティスト、成原成行参上っ!!
鳥坂先輩 (呆れて)・・・誰だ、こんな奴を呼んだのは。
R・田中一郎 は?
鳥坂先輩 この大たわーけっ!飯を食っとる場合かっ!
SE[ハリセン] R・田中一郎 えー、ナレーターとお父さんは一身同体じゃないですか。
大戸島さんご 話が食い終わってないわよ。
堀川椎子 それを言うなら、話がかみ合ってないでしょ。
ME(6)「間抜けな日常」 R・田中一郎 今まで人の話をどう聞いていたんでしゃう。
大戸島さんご (突っ込む)おいおい。
SE[お茶をすすり飲み、コップを置く] 西園寺まりい ところで、私たちの出番はまだかしら。
鰯水 等 (一人決めて)まったくだ。この春高一の美男子、鰯水が出てこないなんて何億人のファンが悲しむ事やら。
さんご、椎子、鳥坂 & まりい (ぶつくさ)誰がだ・・・・・・
ME(7)「世界征服!?」 成原成行 なんだ、やっぱりお前か。
鳥坂先輩 今ごろ気付くな。遅すぎるわっ!
成原成行 まあ、そんな事はどうでも良いが。この私と手を組み、共に世界征服をしようではないか。
SE[おにぎりを食いつつ] R・田中一郎 は?
鳥坂先輩 だーから、おにぎりを食うなっちゅーとろーが。
R・田中一郎 さうですね、では手を組みましょう。お父さんの言葉には従うものです。
SE[コケる] 成原、R以外全員 ギャロォッ・・・・!
R・田中一郎 さあ、手を出して下さい、お父さん。
成原成行 うむ。
大戸島さんご わあ、行っちゃってるよぉ。
        
<SCENE3・催事館客席>
SE[明りをすべて落とす]
ME(8)「前奏」
三方洋子 (マイク)さあ、ではそろそろ時間です。
皆さん工藤静香にしてぇー。
SE[猛吹雪を催事館の中に吹き付ける]
ダサイネン (ぶるぶる震えて)・・・・わ、稚内・・・じゃなくて分かってるわよ。
ヤンヤン (ぶるぶる震えて)これじゃ、静かにする前に沈黙の間になっちゃうじゃないのさ。
SE[鼾] トンメンタン (寝ぼけて)・・・んが?
三蔵法子 (突込み)先に寝てたのね、この人。
サーゴ浄 さすが、学園落毀れトリオ。
三方洋子 (にこやか)じゃ、今回の公演作について、ナレーターと小山マスターに頼みまーす。
ナレーター ではドビャビャンとご説明です。
1986〜87年、週間少年サンデーで連載されたパトレイバー前身作品にして、パロディー作品の「究極超人あ〜る」、その舞台・春風高校で光画部に始まり、一際二際癖のある人物が、リベラルな校則により騒動を起こしている中から・・・
SE[明りが突如点る] 小山マスター おや、突然明りが点りましたよ。
おやっ!あれに見える乗り物は猫のように見えますが・・・
        
<SCENE4・舞台外れ>
トッタルニャン ニャオ〜ン・・・
怪盗きらめきマン はははははは・・・
R・田中一郎 あはははははははははははははははははははははは。
SE[ハイテンションでコケ回る] Rを除く会場全員 ギャロロロ、ギャロロロ、ギャロロロロロロロッッ!!
ナレーター ・・・たたた、いつのまにあんなとこにいたんでしょう、Rくん。
猪尾八ッ男 でも、どこかで聞いたような声・・・それに
SE[ブタが戸から降りる] ブタオリロ そのとーーーおりっ!
ME(9)「きらめきマン登場」 きらめきマン1号 花の都で大評判、不景気風もなんのその
きらめきマン2号 心時めき、頭閃き、力めきめき
きらめきマン1号 怪盗きらめきマン1号、予告状通りただ今参上!
(猫風に招いて)よろしくニャン
きらめきマン2号 同じく巷で評判の2号も、ついでに――よろしくっ!
ME(9)「〜きらめきの輝き」 きらめきマン キ・ラ・メ・キ・・・ッ!
SE[シルエット]
ナレーター やはりそうだ、感動ばらまきマンだ。
SE[コケ回る] 怪盗きらめきマン ギャロロロッ。
きらめきマン1号 まさか、いきなり来るなんて
きらめきマン2号 思ってませんでしたよ。カエッテキタマン12話以来です。
(気を取直して)ともかく、とぅっ
きらめきマン1号 たあっ
SE[連続でバック宙をする]
ME(10)「鮮やかに」 ナレーター おおお、これは綺麗なバック宙だ。カメラまわして。
SE[ズームアップ]
SE[1号がこける]
小山マスター そうですねえ、美しいですよこれは。鮮やかなマスク、迸る汗、そして――――1号の美味しそうなボディ。流れ石ですねえ、流石ですねえ、さすがですねえ、きらめきマンのコスチュームを身につけると途端に色っぽくなりますねえ、リッ・・・・・・・・・ブ!
SE[ナレーターの口を抑える] きらめきマン1号 (色っぽい突込み)余計な事を言わないで!
SE[ヤマタノオロカブ出現]
SE[頭4が変化] オダテブタ ブタもおだてりゃ木に登る〜〜♪
SE[同時に頭3が変化] オ世話ブタ 余計ナ事シャベルナ〜〜
SE[コケ回る]
SE[舞台の角に頭をぶつける]
怪盗きらめきマン ギャロロロ、ギャロロロ
・・・・・・・・・・・・ブ★
観客 あははっ
見ろよあいつら、思わず舞台の端に頭ぶつけてやんの。
きらめきマン2号 (痛がる)あいたたた。
きらめきマン1号 (痛がる)誰のせいよ、誰の。
ナレーター そりゃもう、花の刑事トリオのせいでしょう。
ME(11)「正義節」 ヒエール 余計なこと言うんじゃないよ。
ルージュ あたし達のコックピットメカじゃないのよ。青森県の芽衣ちゃん。
オンドレー そやから、例のあれ行きまっせ。
ルージュ 右も左も真っ暗闇の20世紀も世紀末
オンドレー 西に不正を運び込むならば、駆けつけ叩いてぶっ潰し
ヒエール 東に悪がのさばるならば、やめなさいよと肩叩く
ルージュ 平成の世に、キラリと光る3つ星・花のデカトリオ
デカトリオ 天に代わって悪を討つ!
ME(11)「〜決まる」 きらめきマン1号 (知らないフリ)あら来てたんだ。税金ドロンボー!!
SE[コケ回る] 刑事トリオ ギャロロロ、ギャロロロッ
ナレーター ここで、とっぴょーんと説明しちゃうわよん。
ヒエール 説明しなくていいわよ、ナレちゃんに小山くん。
オンドレー せやせや、ヒエやんの――――
SE[ブタが戸から降りる] ブタオリロ そのとーーーーーーーおりっ!
SE[コケる] 刑事トリオ (ずれこける)うぷぷっ。
ME(12)「いー加減」 オンドレー (呆れて)この逆切れワードにはついていけませんて。
ヒエール それ言うなら、ギャグレキストワールド。
流石のぼくちゃんだって辛いし、税金ドロンボーなんて言われるし、たまったもんじゃなんですよ、吹田市の美加ちゃん。
それでは、前座に引き続いてギャグバトルロイヤルいくわよー。幕を下ろしやがれい、究極戦隊コウガマン!!!
        
<SCENE7・舞台上>
SE[幕開けのブザー]
SE[幕が開く]
ME(13)「真・究極超人あ〜る」 R・田中一郎 やあ、Red田中一郎だよ。
曲垣 剛 あんたはコウガBlackだ!・・・つーことで、コウガRed・曲垣 剛。
大戸島さんご 大戸島さんご、コウガBlue
兵藤 信 コウガYellowの兵藤 信。
西園寺えりか えりかちゃんはPinkでぇす。
コウガマン ネガポジリング究極戦隊コウガマン
R・田中一郎 ああ、クリィミーマミになってしまったじゃないですか。
SE[ハリセンで叩く] 鳥坂先輩 不許可だ!
ME(13)「〜究極戦隊コウガマン」
ヒエール では行け、コウガマン、
ルージュ きらめきマンなんか熨しちゃいなさーい。
SE[ハリセン] 鳥坂司令 私の台詞を取るでないわっ!うりゃりゃーーーっっ。
SE[強烈な固め技を食らう] ルージュ ぐわわわわ、苦しい・・・。
ヒエール 太りすぎてるからですよ。
ルージュ オンドレー、指加えてみてないで何とかしなさーい。
        
<SCENE8・舞台下>
ME(13)(〜続き) きらめきマン1号 ちょ、ちょっとそんなのアリー!?
ME(14)「音頭」 ヒエール & R 大アリ名古屋は城でもつ〜♪
ルージュ & 鳥坂 しゃれてる場合かっ!
SE[どつき] ナレーター そうなんですねー、もう始まってるんですよ。
さあ、コウガマン 対 きらめきマンの闘い、一体どうなるでしょうか。
小山マスター 舞台降りてのギャグ乱闘となることを願います。
コウガBlue Blue・朝食の後の調色キッス
SE[濃厚キッス] きらめきマン2号 (嫌がって)わあ、や、止めて、止めて下さいよ。
カム・・・いや、1号に殺されちゃいますって。
きらめきマン1号 (冷静に)別に何ともしないわよ。(ニヒルに)ただ――――
SE[強烈ビンタ]
SE[ビンタが何度も往復] ナレーター おおっと、1号のあまりの強力なビンタが2号を滅多打ちー。焼きもち焼いてるんでしょうか。
きらめきマン1号 (おっかなく)何か言った?
小山マスター クワバラ、清原、クワバラ・・・・・・という間に、後ろだ。
コウガRed ソラリゼーションキック!!
きらめきマン1号 さっ!
SE[キック炸裂] きらめきマン2号 (痛がる)のわはーーっ!
てえい、この・・・オートメジャーだ。
ナレーター おおっ、コウガRedをぐるぐる巻きにすると同時、今回の目的の「黄金色の学園章」の方向へ跳ね飛ばした。・・・が、
きらめきマン1号 (色っぽく)やーん、あんな遠くにやっちゃテレスティックが効きっこないじゃん。
ME(14)「和風」 コウガBlack キッコーマンの醤油は刺し身に使います。
SE[ハリセン] 鳥坂司令 いらんことを言うなっ!
今のうちに持って行かれたではないか。
堀川椎子 鳥坂司令まで出ていってどうすんですか。
SE[メジャーが伸び学園章をからめ取る] きらめきマン1号 「黄金色の学園章」イタダキ。
SE[学園章をキャッチ] 鳥坂司令 うぬう、なかなかやるではないか。こうなったら私自ら勝負をしてやろうではないか。
堀川椎子 だーから、役柄が違うって。
鳥坂先輩 どぅわぁはーいぅじゃぅうぶ、むぉぃぅわぁーくわぁしぅぇとぅぉぃてぇっ・・・・・・とおりゃっ。
SE[ハリセンチョップ] 堀川部長 あーもう
コウガBlue どうしようもないな。
        
<SCENE9・舞台上>
ME(16)「スローな展開」 コウガBlack では、そろそろ決め技といきませう。
コウガYellow とか言って、ササニシキあけてといでます。
コウガPink えりかも手伝います。
鳥坂司令 呑気なことしとらんでさっさと話をすすめいっ。
        
<SCENE10・観客席>
ME(17)「発進」 トッタルニャン トッタールニャンッ
SE[エンジン噴射で飛ぶ] ナレーター おやおや、待ちくたびれたトッタルニャンが突然動き出したぞ。催事館から外へ出たがろうとしてるんでしょうか。
小山マスター そりゃそうでしょう。猫はじっとしていられないんでしょう。あ、勿論ドアや壁を蹴破った場合、修理代はもらいますよ。
SE[エンジンでコケ回りつつ床破る] トッタルニャン ニャロロン、ニャロロン、ニャロロンロンッ!!
SE[床に穴が空く] 観客 わーーっ、こんな所でコケ回るなよぉっ。
きゃー、落ちるうぅ・・・。
ナレーター あーあ、トッタルニャンがジェット噴射でコケ回るから床に穴が空いて数人が落ちてます。
そこを、何とかきらめきマン、オートメジャーでトッタルニャンの腕を絡めた反動で飛び乗ったーー!
きらめきマン1号 それじゃーねー。
SE[ジェット噴射] オンドレー あっ、ドロボーネコが行っちまうで。
ME(18)「スクランブル」 ヒエール よーし、スクランブルでワンダーブル出動――――
西園寺まりい (怒って)ちょっと待ちなさいよ。
鰯水 等 税金を大量に持ってるんだから、トッタルニャンの破壊した分払ってから行け。
SE[コケ回る] 刑事トリオ ギャロロロ、ギャロロンッ!
        
<SCENE11・ワンダーブル内>
ルージュ 全くもう、全額無くなっちゃったのよ、1年分の給料。
オンドレー せやせや、せっかくの食料買い込み作戦失敗や。
ヒエール そうなんだぞ。えーと、一時間450円で、一日の勤労時間が約8時間、一ヶ月24回出勤ってことは――
ナレーター はっはっはっ、情けない。年棒がたったの103万ちょっとですって。
ヒエール 計算早いね、―――というより、労働基準違反だぞ、刑事長。
ルージュ と、その前ちょっと見てちょーだい。
ME(19)「疑怪」 ナレーター おや、ルージュさんが指差す先――
SE[画面を切り替える] 小山マスター 舞台と控え室の境目ですけど、あれっ?
鰯水にまりい、成原の御三人がロープに縛り付けぐったりとしてますけども、相変わらずルージュさん目が良い
ナレーター じゃあ、あれは――――
        
<SCENE12・舞台上>
鰯水 等 ふっふっふっ・・・、成原を倒したくば、このイワッシーを倒し越えていけ――
西園寺まりい ――といいたいけど、時間が押してるから一気に三人とも介してもらうわ。
成原成行 (大威張り)がーははは、そういうことだ。やれ、マリイ。
ME(20)「戦闘開始」 ヘル・マリイ はっ、間抜け発生装置・・・・・・始動!
SE[レバーを下ろして作動を始める] イワッシー では、このイワッシーが同時に攻撃をしかけると
コウガBlack だが、元々間抜けな僕たちに効くわけが無いじゃないですか。
コウガYellow それもそうですね。
SE[コケ飛ぶ] イワッシー & マリイ シュバババッ
コウガBlue 認めちゃダメぇ。
観客 (軽く)あはは・・・・・・
成原成行 むうう、なかなかやるではないか。
では下がれ、マリィ、イワッシーよ。わしが直に勝負――
鳥坂先輩 何、勝負!?まーかしといて
SE[戦闘ポーズ]
コウガBlack この人いつのまに出てきたんでせう。
コウガBlue とにかく引っ込ませるのよ。
SE[ドタバタ]
鳥坂司令 おのれ、やる気かコウガマンめ。とりゃっ!
ME(21)「乱闘騒ぎ」
SE[缶を投げられる]
ナレーター あーあ、とうとう味方同士でもめ事が始まっちゃったよ―――ぐぇっ!?
こら、私はナレーターだっちゅーの。
堀川部長 (叫ぶ)さがって、投げるのはやめて下さーい。
SE[時を飛んで流れてくる] 流れトキ And Then___・・・・・・
ME・SE(22)「巨大メカ成原出現」 成原成行 (冷静)ふふふ、今のうちだ。巨大メカ成原だーーーーーっっ!!!
観客 きゃーーっ、何!?
なんだあのメカは。
小山マスター どうやら、最終巻登場のメカ成原をさらに巨大化させてパワーアップしたようですけど・・・大丈夫でしょうか、コウガマン。喧嘩している場合じゃないぞ。
コウガRed そうですよ、こうなったら部下のヘルマリイとイワッシーだけでも倒そう。
コウガマン おうっ!
コウガBlack スーパーササニシキだ。
SE[大爆発] ナレーター ――が、全く効いていなかった。
・・・というよりも、変装している皮が破れ、姿を見せはじめた。しもうご存知だと思いますが、SCENE11の3人が本物だったのだ。
ヒエール ちっ、ばれては仕方ないよなあ。
では、「愛の宝」を――――
オンドレー そうや、今回の「愛の宝」大量確保のためや。SCENE11に入る前に西園寺まりいと鰯水 等、成原からはとうに奪ったから、あとは、大戸島さんごに堀川椎子、西園寺えりかの3人や。
R・田中一郎 もしもし、あちきが入ってないやうですが。
ルージュ あんたはロボットでしょ。
R・田中一郎 ちがうよ、アンドロイドだよ。
フェニットー あーもう、疲れるからさっさと――――
SE[突然掃除用具を取り出す] R・田中一郎 あい。
ルージュ それは、お掃除洗剤のサッサだ。
ME(23)「インフィニトゥー出現」 フェニットー ともかく―――、神の残した財産の如き知識、天災をも引き起こす男・フェニットー
ドゥーイン 腕を一降り、星すら壊す破壊力自慢のドゥーイン様に。
フラウアー その二人を従え、悩殺ボディーで歴史燦然と惑わすフラウアー様よん
インフィニトゥー 名づけて―――
ナビカセカタマン ―――インフィニトゥーよ、待ってたわ。
観客 うわーい、待ってました。
ドゥーイン ということは・・・
ME(24)「史大ナビカセカタマンのテーマ」 ナレーター そうです、何時の間にか通路用の手すりに立ち、飛び上がって舞台上に着地しながらもポーズを決めているぞー!
SE[スポットライトを浴びながら飛び降りる] ナビカセカタマン 悪病吹くのか敵傾くのか、敵・味方も如何に千 昌夫。
SE[コケ回る] インフィニトゥー ギャロロォ
SE[マントを翻わしつつも]

SE[降り立って決める]
ナビカセカタマン 魔法の帆を歴史燦然とナビカセ巡り、今この場へ史大ナビカセカタマン降り立とう!!
GOD-WIND!!!
観客席 それじゃ時間の都合で一気にメカ戦だー、GOGO!
SE[火の輪を切る]
SE[燃え出す]
ヤキモチブタ 戦いの火ブッタタキ――――
        
<SCENE13・タイムボート内>
ME(25)「戦闘開始」 フェニットー ふふふ、このメカの正体は分かるかな?
用心棒メカ・超ブラッキングです。
フラウアー あの帰り新マンのありとあらゆる攻撃を跳ね返し、逆に苦しめた暗殺宇宙人・ナックル星人が操ったってやつよん。
フェニットー そういう事、更に一気につぶしてしまいましょうか、フェニッと。
        
<SCENE14・舞台下>
ナレーター うわわわわ、あの巨大メカ成原の正体は、帰り新マンのブラッキングでしたー。
SE[次々と床をパンチで砕く]

SE[自然修復]
小山マスター 上からナビカセカタマンめがけて打ち砕こうとパンチを繰り出しています。巨大化させないつもりのようですが、全然命中せず、床が破られるのですが、流石は宋明学園の催事館ですね。いくらぶち抜いても形状記憶構造により自然と修復してしまうんですよ。
フェニットー (スピーカ越し)大魔王ゾーマか、この床。
ME(26)「轟天号発進」 コウガBlack よし、轟天号でませい。・・・・ついでに、変身!戦隊刑事あ〜―――

SE[ハリセンではたく]
鳥坂司令 (怒鳴る)せんでい−わっ!!
(冗談半分)ついでに、轟天号が自転車なのにどーしてゴーテンキングにトランスフォーメーション出来るか考えないやうに。
コウガYellow ―――なんて間に出来てます。
コウガPink でえす。
SE[コケ回る] 鳥坂司令 ギャロロン、ギャロロン、ギャロロンロンッ!!
・・・って、疲れることさすな。
SE[何故かご飯が炊ける] コウガBlack 疲れたら腹が空くので・・・飯を食べましょう。
コウガRed (突込み)飯を食うなっ!
コウガBlack では・・・
コウガマン (ゴーテンキング)やあ、粉砕ブレードだ!
SE[ブレードに輝きがかかる] ドゥーイン (スピーカ越し)ほう、やる気のようだな。
フラウアー (スピーカ越し)やっておしまい!
SE[互いにメカ同士近づいて行く]
ME(27)「果てしなき攻防」 ナレーター さあ、ゴーテンキングと超ブラッキングの小競り合いが始まりました。
SE[パンチとブレ−ドの互いのラッシュ] コウガマン (ゴーテンキング)やややあ。
ドゥーイン (スピーカ越し)あややや。
SE[濃い紅茶が注がれる] ナンノコッチャン なんのこっちゃ?
小山マスター うーむ・・・超ブラッキングのパンチをブレードで受け止めつつも、撥ねて超ブラッキングへブレードを打ち込んでいるのですが、これもまた、超ブラッキングも交わしながらもパンチを食らわそうとしているのです。
ナレーター こんな調子で、右、左、右、左、はたまた左、そして右・・・と何度も繰り返し早くも2分と51秒も繰り広げているのですが、全くの互角のようです・・・・と、
小山マスター いつの間にか、洋子たちの魔法を受けて巨大化して、参戦しようとしています。
        
<SCENE15・タイムボート内>
ME(28)「不注意」 フェニットー しまった。
SE[ヤマタノオロカブ出現] ヤマタノオロカブ オーロッカ、ブオオオ★
SE[炎をフラウアーめがけて吹きつける] フラウアー (熱がって)アヂアヂアヂアヂ、(よろけて)まさか、ナミカゼマンの単なる時間稼ぎだったのね。
ドゥーイン (突込み)ちょっと、フラウアー様。この場で没になったネーミングいうのは止めた方がいいでっせ。
フェニットー なんてオチなんでしょ。
SE[頭7がマツノオトシゴへ変化] マツノオトシゴ ソノ後ニ落トスノ待チィーヤ!
フラウアー (不思議そうに)何なのさ、このメカ。
フェニットー 話が噛合ってなくとも、強引に相手を地獄に落さんとばかりに、無理矢理トドメポイントに連携させてしまうという画期的メカなんですよ、ホラ。
SE[頭1がトドメマンに変化] トドメマン 危ない目、見届けしとめ、やられ羽目
フェニットー ということで、超といわれるゆえん、改良追加技発射だーー!
        
<SCENE16・舞台下>
SE[眼力レーザー] ナレーター ななな、何と弱点の部分である眼球からレーザーを繰り出してきます。
小山マスター 弱点補強ですねえ、ですが――――
SE[片目粉砕] コウガマン (ゴーテンキング)ハロゲン氷酢酸しぶきっっ
ナレーター とばかりに、粉砕ブレードが白銀色に輝いたかと思うと、レーザーを一時的に跳ね返したのだった。
小山マスター チャージングもダッキングもできないブラッキングなんか目じゃないです。
        
<SCENE17・ブラッキング内部>
ME(29)「怒り」 フラウアー (怒り)なんですってぇー。
ドゥーイン 目じゃないって、どーいう意味や。わてらは十分メジャー役や。
SE[コケ回る] フェニットー & フラウアー ギャロローーンッ!!
フェニットー なんちゃって、こけ回ってる場合じゃないです。眼力レーザー最大出力ーーー!!
        
<SCENE18・舞台下>
SE[眼力レーザー] コウガマン (ゴーテンキング)うわぁ、こらえきれない・・・・・・・っ。
ME(30)「ピンチ」 観客 うわぁー、ゴーテンキングの大ピンチだ。
ハロゲン氷酢酸しぶきの粉砕ブレードが超ブラッキングのレーザーで融けて穴が空いていってるよぉ。
ナビカセカタマン よし、それじゃあ、一つ方法があるわ。
小山マスター ああ、そういや巨大化して装備も充実したんでしたね、忘れてました。
ナビカセカタマン (怒って)忘れるなっっっ!!!!
SE[強力な巨大どつきで飛ばされる] ナレーター はっはっ、流石の小山マスターも巨大化ナビカセカタマンには形無しでしょうね。催事館の窓を突き破って外まで飛ばされたぞ。
・・・と、ナビカセカタマン、スピアーをベルトショルダーからオーラ状に変化したまま抜き出し、何やら念じ始めて・・・
コウガマン (ゴーテンキング)・・・・!弓の形に。
フラウアー (スピーカ越し)もしかして
ナビカセカタマン そう、ブレードの先端部に集中させといて弦を持って、合図したら一気に手を放すのよ。
ナレーター そう言えばその態度、なにやらどっかで見たような気がすると思ったら・・・
SE[ブタが戸から飛び降りる] ブタオリロ そのとーーーおりっ!
ナビカセカタマン 大巨神ならぬ大・撃・度ーーーーーっっ!!
ナレーター さあ、ナビカセカタマンが粉砕ブレードを矢の代わりにして「大撃度」の言葉でゴーテンキングが弦にかけていたブレードから手を放すとばかりに、あっという間に超ブラッキングのもう片方の目をめがけて飛んでいきましたー。
        
<SCENE19・タイムボート内>
ME(31)「自滅への序曲」 フェニットー (慌てて)字が違うわよ。ええじゃないかええじゃないか、えらいこっちゃ。
フラウアー でもなんで刺さるまでじゃべれるのさあたし達。
ドゥーイン そりゃあアンさん、お約束なんやで―――え?
SE[ヤマタノオロカブ出現]
SE[頭6が大凶に変わる] 大凶 大凶で〜す・・・
フェニットー それがお約束なら、爆発しても死なないんだからいいかと思いつつ、毎度のこと慌てるボクちゃん達って何なのでしょう。
インフィニトゥー (叫ぶ)のわわぁーーーーーっ!!
        
<SCENE20・催事館客席>
SE[ぐさりと刺さる] ナビカセカタマン では、更に駄目押しで・・・アルティメットスクロール!
コウガマン (ゴーテンキング)そして抜き去った粉砕ブレードで、葬らん!
SE[大爆発]
SE[超ブラッキングが粉々に散る]
SE[髑髏曇発生] インフィニトゥー (泣き叫ぶ)ひええええ・・・・・・っ。
鳥坂司令 ふ、大勝利!
ナレーター などと、焦げたタイムボートへ向かって中指を搗き立てていますが、あんたは特に活躍してないで・・・ぐぅぇっ。首を絞めるな首を。
SE[首を絞める] 鳥坂司令 だいじょーぶ、任して!
ナレーター (息を切らして)はあはあ。ともかく、これで時間が来ましたので、コウガマンショーはこれにて終了します。ここまで聞いてくれた皆さん、ありがとうございました。では、次の舞台中継があるかどうかは分かりませんが・・・
観客 いいぞー、もっとやれー。
ME(32)「終了」 ナレーター ではおなじみの言葉で閉めようと思います。史大ナビカセカタマンよ、次はどの時代へいくのか。我らがヒーロー・史大ナビカセカタマンよ・・・・・!





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