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第4話
<オープニング> | ||
ME(1)「Stan-duerd」 | ||
流離野MASA&観客達 | (♪)J・A・S・R・A・C...JASRAC! | |
影津野MAI | (♪)うなれニュースタンダード | |
流離野MASA | (♪)胸の奥底から求めてる | |
影津野MAI | (♪)もう一人のあなた | |
MASA & MAI | (♪)影の中のもう一つの障壁で | |
影津野MAI | (♪)立ち尽くし何を考えているのだろう | |
ME(1)(ボリューム徐々に小さく) | 流離野MASA | (♪)徐々に小さくなる)人のプライド忘れずに 価値観を誇り続けては・・・ |
|
ナレーター | あっ、ちくしょ、今回は冒頭を取られた・・・ということで解説しよう。今日は絶唱カラオケマンこと流離野MASAとその二号、影津野MAIの二人のコンビ名・STANDUERDの結成1周年記念コンサートが、宋明学園祭事館にて行われていた。勿論、学園休講日であり、一年前の今日ここで二人が正式な付き合いを始めた日でもあった。
尚、後援・協力は宋明学園の偉大なる文芸機関・Gaghistorist Entertainmentであり、チケット販売から予約特典の準備までこなしているのだが・・・、「愛の宝」の謎を握っている人物がここに存在するという噂もある。そしてともかく、第4話が展開されていくのであった―――――。 |
三方洋子 | タイムボカン伝説、ぴえろ魔法史学航・史大ナビカセカタマン第4話・「ついに現るぴえろ魔法少女」 | |
<SCENE1・祭事館舞台上> | ||
影津野MAI | じゃあ、次は私の番っと。あのSPS提供版・不思議色ハピネス、LET'S GO!! | |
SE[ドラムでタイミングを計る] | ||
ME(2)「不思議色ハピネス(SPS提供版)」 | ||
影津野MAI | (♪)捕まえてMAIハッピネス・・・ | |
影津野MAI & 観客たち | (♪)恋のマジックよ 舞、ハッピネス! | |
ME(2)(声援と共に盛り上がる) | ||
<SCENE2・祭事館客席> | ||
速水ペルシャ | ねね、舞。 | |
香月 舞 | なーによ、ペルシャ。 | |
速水ペルシャ | さっすが舞の目の付け所はいいわね。こんな良い席とって来るなんてさ。 | |
香月 舞 | (慌てふためく)そそ、そんなことないよお。 | |
森沢 優 | (察し良く)ふーん、てことはやっぱ、お目当ては・・・ | |
香月 舞 | な、何言ってんのよ優。
(言動が空回りしてくる)べ、別にさ、MASAの事が気に入ったとでも言うの・・・ |
|
森沢 優 | その言葉からしてやっぱりその通りじゃない。 | |
花園ユーミ | ちょっと、こんなとこまできてそういうきつい言葉はないでしょ。 | |
森沢 優 | そうは言うけどさ、ユーミ、あたしたち4人とも「恋沙汰は絶対先駆けしない」って、四人で誓ったじゃない。 | |
速水ペルシャ | そーですの、あたしだって力(リキ)を失って淋しいんですよ。 | |
花園ユーミ | でも分からない?ほら、結城 将とMASAってどこか似ている雰囲気があるでしょ。 | |
香月 舞 | (目を潤ませて)ユーミ・・・ | |
ナレーター | 解説しよう。観客の中で一際目立つ女子高校生の姿があった。
勿論、同じ宋明学園の生徒なのだが、かつて「ぴえろ魔女っ子CLUB」と称されていたあの四人の主人公たちだ。声の出演順に紹介すると、「魔法の妖精ペルシャ」より速水ペルシャ、「魔法のスターマジカルエミ」から香月 舞、続いて、「魔法の天使クリィミーマミ」の森沢 優に、「魔法のアイドル・パステルユーミ」からは花園ユーミだ。 ちなみに、この学園では学年制が無い自主性学習スタイルを採用しており、単位取得順序も自由なカスタマイズに優れており 共同研究なども気兼ねなく出来るが、その分試験は個別に各々のレヴェルに比例して出されるため無理もほとんどなく、単位取得に応じて卒業までの試験をクリアした分だけを支払うシステムであるため、四人とも同じ位置にいられたのである。就職率は何と99.8%である。 付け加えておくが、四人は96年度に学園長任命で入学したのである。いやあ、ホントにこんな学校があったら行ってみたいものだ。 |
|
<SCENE3・舞台上> | ||
流離野MASA | では3番目の曲いきたいと思うが、今度は僕とMAIの出逢ったときにきっかけを作ったあの曲だ。 | |
影津野MAI | そう、私たちの魅力を知って聴きに来てる人なら分かるはず。せーの・・・ | |
SE[拍子をとる] | MASA & MAI | ONE-TWO-THREE-FOUR! |
ME(3)「過ぎし日のロックンロール」 | ||
MASA & MAI | (♪)突然耳の奥に飛び込んできた・・・ | |
<SCENE4・観客席> | ||
森沢 優 | ともかく静かにしようよ。 | |
速水ペルシャ | そーですの。 | |
香月 舞 | (ため息をついて)でも・・・いい人だよなあ。 | |
学園長 | そうだろそうだろ、MASA君に頼んでわざわざこの学校へ猛者として招き入れ、国言語学兼芸術科の講師として招き入れたのだからな。 | |
花園ユーミ | あれっ?学園長・・・ | |
森沢 優 | いらしてたんですか? | |
香月 舞 | こんな観客席へわざわざ・・・ | |
学園長 | そう。ワシも、おまえたち四人に目をつけ、わざわざ'96年の時代からこの時代へ任意入学させ・・・ | |
速水ペルシャ | あの、こーゆー場合は任意と言わないのでは・・・ | |
学園長 | そー堅いこと言うな。原作者がこだわって好き勝手に書いているんだからな。・・・で、話の続きなのだが、この学園のやり方は知っておるだろう。 | |
花園ユーミ | いろいろな時代から猛者的人物を取り上げ、任意的に体験してもらって気に入ったら入学してもらう | |
森沢 優 | そして人の性格に合った能力を築き挙げる。 | |
香月 舞 | そういう理由からすると・・・あたしたち四人に魔法の能力を授けようとしているのですね? | |
学園長 | さよう。今おまえたちは魔法を持っていないはずだから、その為に・・・ | |
望月道也 | しーっ、静かにしてくれませんか。 | |
香月久美 | いくら学園長でも、それ相応に分かることでしょう。・・・て、あれ?舞ちゃん? | |
香月 舞 | え?あなたまさか・・・ | |
香月 明 | まさかも何も、遠い親戚のマジシャンの人じゃないか、鈍いなあ、姉ちゃんも。 | |
香月久美 & 舞 | あたしと舞ちゃんをごっちゃにしないで! | |
SE[明の頭をダブルで小突く] | 望月道也 | おいおい、こう言う場でやらないでくれないかな? |
香月久美 | だ、だって・・・ | |
速水ペルシャ | 舞もですの! | |
香月 明 | あいたたた・・・もう、お姉ちゃんてば・・・ | |
ナレーター | 解説しよう。第二話出演の、笹川ひろし原作・「ドッキリふたご名探偵」の香月家の双子・姉の久美、弟の明にその幼馴染的存在の望月道也、通称モッちゃん。この三人がどうやらマジシャンとして有名な香月家の親戚であるようだが、出るということは、何か事件が起こりそうな予感だが・・・ | |
<SCENE5・タイムボート> | ||
SE[タイムボート稼働中] | ||
フェニットー | ふー、毎回毎回爆発装置のおかげで逃げ切れてますが、 | |
ドゥーイン | 今回はもう、逃げ場がないですねん。 | |
フラウアー | そうだねえ、ゲキガの元にはもう戻れないし――― | |
フェニットー | そうなんですよ。ホントどうしまひょか。 | |
ドゥーイン | だったら、我らは我らで奴ら史大ナビカセカタマンの正体を暴くなりしてゲキガスキー様に誠意を見せ、認めてもらう位の努力をするしかないでひょか。 | |
フラウアー | ドゥーイン、あんた本当に従来の三悪とは違って頭がいいねえ。 | |
フェニットー | おまけに台詞まで奪っていく――― | |
SE[モニターが突然つく] | ||
SE[サーと電波が乱れ流れている] | ||
ドゥーイン | うわうわ、何でまんねん。 | |
フェニットー | も、もしかして貞子が映るとか。 | |
フラウアー | そんな事はないでしょーね・・・・・・ | |
SE[ゲキガスキーが映る] | ||
ME(4)「ゲキガスキーのテーマ」 | ゲキガスキー | (モニター越し)誰が貞子だ、コラ! |
インフィニトゥー | げ、ゲキガスキー様。 | |
ゲキガスキー | (モニター越し;怒って)またこっぴどくやられた様だが、なにか言い訳があったら聞いてやろうか? | |
フェニットー | いえいえ、もう、反論する気ないですよ。 | |
ドゥーイン | ただ―――、奴ら史大ナビカセカタマンめを倒し不安要素を取り除くまでは | |
フラウアー | 私たち、インフィニトゥーは不滅です。 | |
ゲキガスキー | (モニター越し)そうか、ならばそろそろ私自身も動き出そうではないか。
お前らは――、サイキックロボットなのであろう? |
|
フラウアー | ・・・・・・え? | |
フェニットー | 何故そのようなことを? | |
ME(5)「神秘の知」 | ゲキガスキー | (モニター越し)お前達がオジャママンの魂を継ぎ、ドクロベエ様から受け取ったサイキックロボットを駆使していることを知らなかったら、お前達インフィニトゥーを配下にしようなどとは思わなかった。 |
ドゥーイン | オジャママン? | |
フラウアー | あの世界の歴史上の人物になろうとしていたという・・・? | |
フェニットー | いやだなあ、もう。私たちがオジャママンだなんて・・・ | |
ドゥーイン | 確かにここにいる我々はサイキックロボットであることに・・・ | |
SE[ドゥーインの口を抑える] | フェニットー | 全く相変わらず口が軽いんだから・・・ |
ゲキガスキー | (モニター越し)ともかく、お前達がサイキックロボットであることには変わらないであろう。
そこでだ、今後はお互いに、史大ナビカセカタマンの正体を暴いて追いつめ、この世から抹殺することだ。 |
|
フラウアー | ・・・・・・って、ゲキガスキー様はどうなさるおつもりで? | |
ゲキガスキー | (モニター越し)なに、簡単なこと。2号の方は当に正体がわかっている。既に手を打ってあるしな。
というわけだから、2016年の7月18日、東京世田谷の宋明学園にいる。“愛の宝”の反応が得られたからな。来たければ来い。破門にされたくなければな。では――― |
|
SE[モニターが閉じる] | ||
フラウアー | ふう、何とか破門は免れたようだねえ。 | |
フェニットー | でもまさか、ゲキガスキー様が直接動くぐらいですから、私たちも早いとこメカを完成させて、2016年の7月18日の宋明学園まで向かいましょう。 | |
SE[タイムボート発進] | ナレーター | こうして、32分と24秒後、インフィニトゥーの乗るタイムボートは宋明学園へ出港したのだった。
では、場面を戻すと――― |
<SCENE6・宋明学園催事館の客席> | ||
ME(6)「殺戮の時」 | 速水ペルシャ | きゃーっ! |
花園ユーミ | 何よ、この人。ナイフ持ってるわ。 | |
後藤俊介 | (狂って)ぐ、ぐが、ぐへへへ… | |
三田村共一 | 取り押さえるんだ。 | |
SE[もみ合いになる] | ||
望月道也 | ど、どうしたんですか。 | |
藤沢有希 | いきなり、ナイフをコートの内ポケットから取り出して暴れ出したんだ・・・つっ! | |
SE[ナイフで藤沢の腕を突き逃走] | ||
ナレーター | な、なんと、もみ合いを器用に、ナイフで傷を作らない程度に突き刺さんか突き刺そうとする位に留めつつ、犯人は逃走を始めた。そしてモッちゃんに引き続いて追い始めようとするどっきりふたご明探偵の二人・・・だが、 | |
SE[モッちゃんが先に走っている] | 香月久美 | モッちゃーん、走るの速いよ、まってよーっ。 |
香月 明 | あっ、ちょ、ちょっと待って。 | |
SE[久美の手を引く] | ||
香月久美 | な、何よ、もう。全く本当にあんたって訳分らないんだから。 | |
香月 明 | 違うよ。変わる寸前のところを見たんだ。 | |
香月久美 | 変わる寸前のところって何よ。 | |
香月 明 | うーん、なんて言えばいいのかわかんないけど・・・ | |
香月久美 | もー、じれったいわねえ、だから何なのよ。 | |
香月 明 | 思い出した。耳にイヤホンを当ててウォークマンを聴いてたようなんだけど・・・ | |
香月久美 | どこの世界にコンサート中にウォークマンを聴く人間がいるってのよ。補聴器じゃないの?それ・・・ | |
香月 明 | 姉ちゃんもダメだなあ。補聴器に紐のようなものなんかある分けないじゃん。それに、マナー的にも電源を落とすかなんか・・・ | |
香月久美 | あんた、それを先に言いなさいよ。ほんとに回りくどいんだから。マナーモードとくれば、イヤホンマイク!あれならウォークマンと勘違いするわ。 | |
香月 明 | でも、モッちゃんならここでしゃべってる間に楽屋裏に回っちゃってるよ。 | |
香月久美 | しょうがない。後でモッちゃんに協力してもらって、保証人として立ち会ってもらうわよ。 | |
香月 明 | 姉ちゃんってば、本当に図々しいよなあ。 | |
<SCENE7・舞台上> | ||
ME(7)「緊張感漂う」 | 流離野MASA | 何だ、おまえは。 |
影津野MAI | あなたが騒ぎの張本人ね。
さあ、おとなしくナイフを渡すのよ。警察に行きたく――― |
|
後藤俊介 | いやだ、舞、舞だけは渡せない。 | |
影津野MAI | ナイフを渡しなさいって言ってるの。 | |
流離野MASA | 自分が今この場でやっていることが分ってるのか!? | |
後藤俊介 | 流離野MASA、いや・・・史大ナビカセカタマン2号こと山本正之、今おまえがやっていることすら分らない。何故おまえは舞を受け取ったんだ。そして、著名な人間になりたいならまずは名簿などに登録する・・・がしていない、その上、平気で宗教批評をしておきながら穏便にしようとする・・・! | |
影津野MAI | MASAの暴言は許さないわ! | |
流離野MASA | まあ待て、MAI。言いたいのはそのことか?
それに僕は、史大ナビカセカタマンじゃないんだけど・・・それなりの――― |
|
SE[ナイフをMASAに突き刺す] | ||
後藤俊介 | 俺には許せないんだ、許してくれ、MASA・・・ | |
SE[スロー;ナイフが刺さっていく] | ||
望月道也 | え・・・? | |
影津野MAI | MA・・・ | |
観客たち | MASAーーーっ!! | |
ME(8)「レクイエム」 | ||
ナレーター | 何てことだ。後藤という人物が、あの、カラオケ会の守り神・絶唱カラオケマンこと史大ナビカセカタマンを刺殺してしまった。だが・・・!? | |
影津野MAI | あなた、MASAに何したか、分ってんの? | |
SE[何かが消え去る] | 後藤俊介 | ・・・えっ!?あ、あれ。俺・・・個々で何してるんだ・・・って、痛い、手を放さんかっ! |
望月道也 | そういうおまえのもっているその手は何? | |
ナレーター | モッちゃんは背後から腕ひしぎをしながら、後藤へ問いただした。
だが、後藤は何かに操られていたように何がなんだか分らない状況にあるようだ。・・・それはともかく、 |
|
SE[平手打ちが飛ぶ] | ||
影津野MAI | あたしのMASAを返してよっ!!! | |
SE[さらに平手打ちが3発ほど飛ぶ] | ||
望月道也 | まま、MAIさんも落ち着い―― | |
香月久美 | も、モッちゃーん。とりあえず手を放してあげてーーっ! | |
SE[明&久美が楽屋裏から走ってくる] | ||
望月道也 | え、く、久美・・・・・!? | |
SE[明と久美が立ち止まる] | ||
香月久美 | (息を切らして)はっ、はーっ。じ、実はね、モッちゃん・・・ | |
<SCENE8・舞台裏> | ||
ゲキガスキー | くくくくく、フェニットー開発の「遠隔携帯操作モバイル(特許申請中)」というのは凄いわ。こんなに簡単にハッキングして携帯の電源を立ち上げられるのだからな・・・ん? | |
SE[タイムボート到着] | ||
ナレーター | 上手い具合にそこへインフィニトゥーのタイムボートが到着し、三人は飛び降りた。 | |
ドゥーイン | インフィニトゥー只今参上!! | |
フェニットー | 1人でポーズ決めてないでさっさとどいてくれない。 | |
フラウアー | 狭くて降りられないでしょ。 | |
ゲキガスキー | 意外に早かったな。2号はすでに始末しておいた。 | |
フェニットー | 本当、感謝してます。では今回のターゲットは・・・ | |
ゲキガスキー | ぴえろ魔女っ子CLUBの森沢優。メカの抜かりはないようにな。 | |
インフィニトゥー | オキドキーー。 | |
<SCENE9・舞台上> | ||
SE[周りでがやがや騒いでいる] | ||
SE[時々泣く声が聞こえる] | ||
望月道也 | ・・・じゃあ、きっていたはずの携帯電話がいきなり電源が入って、連絡が入った。 | |
後藤俊介 | ああ、なんか盗聴されている気がしてたが、その舞・・・いや、久美が言っていたように、イヤホンマイクで内容だけ聞こうとしたんだ・・・。 | |
影津野MAI | それ以降の記憶が飛んでいた――なんて、冗談じゃないわ。仮にもあなた、今回、このコンサートに強力・後援をしてくれた文芸機関の方でしょ。それくらいの区別は・・・ | |
香月 明 | でも、あまりに不思議だったんで、様子見・・ってことじゃないの?三振の息とか・・ | |
香月久美 | それ言うなら、半信半疑でしょ。相変わらずいい加減なんだから。でも・・・確かに、行き成り突拍子も無いことがおきると、対処しきれなくなる人の方が多いけど、大衆に対しては説得力がないわね。 | |
時ブタ | その時 | |
<SCENE10・催事館> | ||
SE[舞台の明かりが落ちる] | ||
藤沢有希 | わっ、何だ? | |
三田村共一 | 何も見えねーぞ。 | |
花園ユーミ | 動けないよお。 | |
SE[照明が別方向に当たる] | ||
ナレーター | 舞台照明が消えたと思ったら、別の方向にスポットライトが浴びせられた。大変ですねえ、裏方さんも。 | |
森沢 優 | あっ、誰よあれ。 | |
藤沢有希 | あれは・・・確か――― | |
香月 舞 | たまきんトリオよっ! | |
SE[特大コケ回り] | 祭事館の舞以外全員 | ギャロロロ、ギャロロロ、ギャロロロロロロロッッ!! |
ドゥーイン | あ、あの小娘、タイミング外しやがって・・・ | |
フェニットー | それに女の子の言葉じゃないよ。 | |
フラウアー | それじゃあ、決めポーズ行くわよ。 | |
フェニットー&ドゥーイン | ドンドコ! | |
フラウアー | 行くわよったら! | |
フェニットー&ドゥーイン | アジャー・・・ | |
インフィニトゥー | (♪)スカプラチンキンチラプカス〜〜 | |
SE[小走りで逃げる] | フラウアー | っって、乗せるな!この相変わらずな原作者めっ! |
ギャグレキスト | うわたっ!冗談だジョーダン。キングジョーにモロボシダンっっ! | |
<SCENE11・スタッフ通用路の手すり> | ||
ME(9)「インフィニトゥーのテーマ」 | ||
SE[飛び上がってくる] | フェニットー | 神の残した財産の如き知識で天災を引き起こす、男・フェニットー |
SE[同じく飛び上がって] | ドゥーイン | 腕を一降り、星をも壊す破壊力自慢のドゥーイン様に、 |
SE[飛び上がって倒置] | フラウアー | その二人を従えて、あまりの悩殺ボディーで歴史燦然と惑わしつづけるフラウアーよん。
名づけて新三悪・インフィニトゥー |
インフィニトゥー | 歴史のこの場へいざ参らんーー! | |
ナレーター | 手すりへフェニットーが腰掛けて右手を翳し上げ、ドゥーインは何と寝そべってボールをトスするように両手をフェニットーの逆方向へ伸ばし挙げ、その両の手へ観客を背後に飛び乗って腰を左に回しながら投げキッスのポーズ、軽やかに決まりましたーー。 | |
フラウアー | さて、この場へ山本優・・・ちがった、早見優・・・いや、えーと・・・ | |
SE[フラウアーにどつかれる] | フェニットー | あーもう、じれったいなーフラウアー様。森沢優でしょうが・・・年取るたびに脳まで衰えてるんじゃ・・・あだっ!? |
<SCENE12・催事館客席> | ||
ME(10)「インフィニトゥーの猛攻」 | 森沢 優 | ・・・って、あたし!? |
ドゥーイン | (段々近寄ってくる)そうだまんねん。
フラウアーとフェニットーが漫才やっているうちにわいが奪ってやるねん。どりゃぁーっ! |
|
SE[スッタモンダ] | 森沢 優 | あ、ちょ、ちょっとやめてえっ・・・!手ェ離して、やめなさいよお。 |
ドゥーイン | 縛り上げるまでは離さないねん。 | |
SE[さらにスッタモンダする] | ナレーター | 会場の皆は突然の行動に呆気に取られ5分と18秒動けなかった。そして、森沢優は当然ながら反撃すが・・・ロープで縛り上げているために、動けば動くほど、服はびりびりに破れ、色っぽい姿にさらされていくのだ。ああー、惜しい。これが映像だったらなーなどと、考えている原作者であった。何を考えている。 |
ギャグレキスト | 俺に振るなっちゅーの。 | |
ナレーター | そして・・・ | |
ドゥーイン | ごわははは、縛り上げたでぇ。後は“愛の宝”抽出のみ。では・・・ | |
森沢 優 | いやあああぁ! | |
SE[愛の宝の輝き] | ||
SE[フェニットー、フラウアーが降り立つ] | フラウアー | でかしたわ、ドゥーイン。これが“愛の宝”ね。相変わらずきれいね、フェニックスを象っていて。 |
フェニットー | 後は一号の始末よ。これがほんとの会津若松。 | |
SE[ヤマタノオロカブ出現] | ||
SE[頭3がお世話ブタに変化] | ||
お世話ブタ | ヨーケイナコトヲーセンワッ!サブインダーテメーワヨー… | |
フェニットー | サブいわけねーでしょが。暑いんですよ、暑い・・・アチャアチャ。 | |
フラウアー | あいつ、いつの間にここにいたのよ・・・お湯持ってさ。 | |
ME(11)「史大ナビカセカタマンのテーマ」 | ナビカセカタマン1号 | あいつじゃなくて、史大ナビカセカタマン1号よ。
悪病吹こうと敵傾こうと、敵も一千、味方も一千、如何にせぬ!魔法をマントに背負い歴史燦然と駆け巡る史大ナビカセカタマン、ここへ降り立とう!! |
フラウアー | あーら、今日は2号さんいないのねえ。 | |
ドゥーイン | いないと寂しいですねん。 | |
ナビカセカタマン1号 | やっぱあんたの一味なのね。後藤氏を一時的に洗脳し、あたしの2号を刺し殺すよう命じたのは。 | |
フェニットー | でもね、そうだろうとそうでなかろうと、ここでお前らを始末してしまえばそれでいいのよ、うふふ。では、ウルトラ怪獣メカ第三弾・多次元究極超人エースキラー!! | |
ME(12)「ウルトラ怪獣メカ登場」 | ||
ドゥーイン | では、さっさと搭乗ー!! | |
SE[反転搭乗ビーム] | ナビカセカタマン1号 | さっさと片付させてもらうわ。
ワイズ・スタッフ! |
ME(13)「戦闘開始」 | ||
SE[ワイズスタッフ] | ナレーター | おおっと、杖のイメージがエースキラーの頭上に現れたかと思いきや、虹色に変化するとともに徐々に竜巻と化し襲いかかったーー!! |
<SCENE13・エースキラー内部> | ||
フェニットー | くふふふ、多次元超人と言うくらいなんだから、次元を歪めて攻撃を逃すことが出来るのよ。それ、パンチレーザーだ。 | |
SE[パンチレーザーがMAIの脳波を襲う] | ナビカセカタマン1号 | (叫びにエコーがかかる)ああっ。 |
フェニットー | 次に、新マンのシネラマショット、フェニッと。 | |
SE[シネラマショットがMAIの胸へ命中] | ||
フェニットー | セヴンのワイドショット。 | |
SE[ワイドショットがMAIの胸へ命中] | ||
フェニットー | タロウのストリウム光線だ! | |
SE[構えからエネルギが収束していく] | ||
SE[ストリウム光線がMAIの胸へ命中] | ||
フラウアー | 調子に乗って、今度はゾフィーのM87光線。 | |
SE[M87光線が1号の胸を一瞬で貫く] | ||
ナビカセカタマン1号 | (叫びにエコーがかかる)あ゛・・・はっ、はぁあぁんっ・・・! | |
ME(14)「最悪のピンチ」 | ナレーター | これはまずいことになったぞ。ウルトラ兄弟の滅多に使用せず、ウルトラ戦士ですら絶えられないと言われる、あまりに強大すぎる必殺技の連続技の応襲だ。このままでは、やられるのも時間の問題か? |
SE[ワイドショットがMAIの胸へ命中] | ||
SE[構えからエネルギが収束していく] | ||
SE[ストリウム光線がMAIの胸へ命中] | ||
SE[ワイドショットがMAIの胸へ命中] | ||
SE[パンチレーザーがMAIの脳波を襲う] | ||
SE[構えからエネルギが収束していく] | ||
SE[ストリウム光線がMAIの胸へ命中] | ||
SE[シネラマショットがMAIの胸へ命中] | ||
SE[構えからエネルギが収束していく] | ||
SE[ストリウム光線がMAIの胸へ命中] | ||
SE[シネラマショットがMAIの胸へ命中] | ||
SE[パンチレーザーがMAIの脳波を襲う] | ||
SE[パンチレーザーがMAIの脳波を襲う] | ||
SE[M87光線が1号の胸を一瞬で貫く] | ||
SE[シネラマショットがMAIの胸へ命中] | ||
SE[ナビカセカタマンが倒れ果てる] | ||
<SCENE14・エースキラー内> | ||
SE[突如テレポーテーションしてくる] | ゲキガスキー | ほう、流石だ。やはりメカは本人に疲らせた方がよさそうだな。 |
フェニットー | あれ、ゲキガスキー様、いつの間に・・・でも、 | |
ドゥーイン | 今回は我々三悪の完全勝利ですね、ゲキガスキー様。 | |
フラウアー | ちょ、ちょっとドゥーイン・・・ | |
フェニットー | まあそれはそうとしまして、奴等はもう無駄。よくやった、ではとどめだーーっ! | |
SE[ヤマタノオロカブ出現] | ||
SE[頭1がトドメマンに変化] | ||
トドメマン | おっと、とと、駄目ですぜ、お客さん。 | |
SE[コケ回る] | ゲキガ&フラウアー、ドゥーイン | ギャロロロッ! |
フェニットー | では、ウルトラマンキングのウルトラマントだーーーっっ!! | |
<SCENE15・客席> | ||
SE[ウルトラマントを投げつけてくる] | ナレーター | だがここで、ぴえろ魔女っ子CLUBが根気を上げ立ち上がった。 |
花園ユーミ | ・・・でもあたし達 | |
香月 舞 | MASAを殺してくれた分、 | |
速水ペルシャ | それ相応の礼をするわよ。 | |
森沢 優 | 今回は、ナビカセカタマン1号の補佐として。 | |
フェニットー | (スピーカ越し)げ!?いつのまに復活したのよ。 | |
三方洋子 | よく分らないけど、医務室に連れて行こうとして触れた途端、突然・・・ | |
学園長 | そりゃそうだ。三方は、私の自慢の特設科の魔法科の中でも誇りのある生徒だ。 | |
森沢 優 | そして、その後輩達 | |
速水ペルシャ | このぴえろ魔女っ子CLUBが | |
香月 舞 | 講師・流離野MASAより教わった | |
花園ユーミ | “言葉のマジック”発射するわよ。 | |
ぴえろ魔女っ子CLUB | ア・オ・ヤラ・マ・キデ・シャ・グ・ル! | |
SE[転身魔法] | ナレーター | なんと、ウルトラマントを消滅させたうえ、ナビカセカタマン1号に照射されると、怪我も一瞬で治療され、巨大化されていったーーーっ! |
ナビカセカタマン1号 | でかしたわ、4人とも。しかも、新しい武器が。これは・・・スピアーね。 | |
SE[スピアーの先がきらりと光る] | ||
<SCENE16・エースキラー内> | ||
ME(15)「奇跡」 | フラウアー | あ、あれみて、あれ! |
ドゥーイン | も、もしかして・・・ | |
ゲキガスキー | まさか魔法を使えるとはな。
では、邪魔したな。 |
|
SE[テレポーテーションで逃げる] | ||
フェニットー | ちょ、ちょっと待って。それって、もしかして・・・ | |
<SCENE17・観客席> | ||
SE[ナビカセカタマン1号が走り込んでくる] | ナレーター | その通りである。ナビカセカタマン1号の武器が如何なる威力であるかを察知して、いち早く逃げ出したのだ。そして・・・ |
ナビカセカタマン1号 | ―――――シェイクスピアーーーっ!!! | |
SE[スピアー乱れ突き] | ||
SE[ひびが入り大爆発を起こす] | ||
SE[髑髏曇発生] | ||
ナレーター | 予想通り、エースキラーは、一点の瞬間的威力を複数浴びた挙句の大爆発。だが、フェニットーは流石、周りに危害のでない様な設計を施していた。それだけでもなく、催事館事態がエネルギ吸収構造だったため、催事館には一切の被害は及ばなかった。 | |
フラウアー | (焦げてよろよろになって)そんな設計できるんなら、もっと強い怪獣をベースに更なる改良をしなさいよ。 | |
フェニットー | (焦げてよろよろになって)そうですねえ・・・え? | |
SE[人が集まってくる] | ||
SE[スッタモンダ]
ME(16)「結末」 |
ナレーター | こうして、インフィニトゥーは宋明学園にコンサートを聴きに来ていた人たちに袋叩きにあい、身包み剥がされて追い出されたのは言うまでもない。ただ―――、2号を失った今、今後の話にどう関わるのか。そして、宋明学園魔法科とは?この魔法と“愛の宝”が関係しているのか?いつになったらすべてが明らかになるのか、これは聞き物である。では、次回をお楽しみに。 |
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